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ラリー・ウィリアムズの短期売買法のレビュー

去年買った投資書籍13冊を読み始めたわけですが、今回はその中で一番期待していた「ラリー・ウィリアムズの短期売買法(ラリー・ウィリアムズ著 パンローリング出版)」を読み終わったのでレビューしていきます。この本の定価はなんと9800円!!! もちろん中古での購入です(笑)

この書籍は本当は一番最後に読もうと思っていたのですが、それ以外をどの順番で読むか悩んでいたのでランダムに決めたところ、一番最初がこの本になってしまいました。自分的に一番期待していた書籍です。またこの書籍の第2版も最近発売されたらしいので、そういった意味でもレビューの価値はあるかなと。


<データ満載の内容>

さて、まず最初に書いておきますが、この書籍は「買う価値なし」です。この点については後から説明していきます。


書籍の内容は機械的トレードやシステムトレードに特化した内容で、あまり裁量的な要素はないです。投資の哲学というかメンタル面の内容にもかなり多くのページが割かれていて3分の1程度はメンタル系の話になっていると思います。

とにかくデータが多く、一つのテクニカルや方法に対しいくつかのパターンを試してそのデータを載せるという感じになっています。データは勝敗数や平均損益、ドローダウンなどとかなり詳しいものです。そういったデータは数えてはいませんが100ぐらいは載っていると思います。

あまり詳しくは解説しないので他に知識がないと使えないテクニカルも多いですが、ところどころにキラリと光るテクニカルが載っていて、それらは今までの書籍などでは見たことのないテクニカルだったりして、後で検証したいと思っています。


<カーブフィッティングでは?>

さて、ここからは文句しかないと思います(笑)

この書籍のパターンはまず一つのテクニカルを紹介し、そこからそのテクニカルのパターンを紹介、そして発展系というか改善を行うというものです。

一見すると良いようにも見えますが、この書籍の致命的な部分は「データはすべてコンピュータのバックテストのもの」ということです。この点は書籍内にもはっきりと書かれています。

つまり私の考えはこうです。これは「カーブフィッティングの結果だ」と。


所詮はバックテストのデータですから、悪いところを削り、より良いようにしていけばどのようにでもいいデータを用意することができます。

しかもこの書籍に載っていたバックテストのデータは「基本的(後で重要になります)」に一定期間のデータであるので、一部の要素で高い利益になればどのようにテクニカルを使ってもその要素の時には結果が上がるわけです。書籍内では曜日や日にちのデータがそうでした。この曜日には結果が良くなるというのはその期間のデータから分かっているわけですから、期間が同じであれば後はどんなテクニカルを使ってもその曜日のデータは必ず良くなるわけです


<ここまでの自分的反論>

もちろんランダムに似ているからと言ってランダムと同じではないことでしょう。現代ではバックテストは誰でも行えますし、その中で高い利益を導き出すシステムも簡単に探せます。ですがそれで利益を上げている人は少ない。

だからと言ってバックテストは意味がないというわけではなく、その中には本当に有効なものも入ってるはず。つまりこの書籍に載っているのは本当に有効性が出るデータである可能性も十分にあります

という反論は自分でも思いついたわけですが、しかしこの書籍には問題となるポイントが2つもありました。


<この年代は・・・>

書籍の最初の方に「終値が始値よりも高くなる可能性は50%よりも高い」ということが載っていました。それが気になった私はこの書籍でのメインのトレード対象「S&P500」「Tボンド」のうち「S&P500」のデータを調べてみました(Tボンドはデータが見つかりませんでした)。

するとこの書籍でメインに使われてきた1982〜1998年というのは「S&P500」が急激に上昇している期間であり、しかもこの書籍は常に「買い推奨で売りはおまけ」というスタンスです。つまりこの期間に買いを中心としたテクニカルであればある程度の結果は出したと


さらにもう一点気になったのはさきほど書いた「データ取得期間」のことです。

実はこの書籍はメインに1982〜1998年のデータを使っていますが、わずかにパターンが違うだけのバックテストの結果でも年度が違うことがありました

具体的には開始年度です。終了年度は1998年しかなかったと思いますが、開始年度は75年や77年、90年や87年などそのバックテストごとによってデータが変わっています。ちなみに日付にも微妙な違いがあります。ほとんどが82年開始というデータを使っているのに、わざわざ他の年度から開始してデータを取るというこの点は非常に不自然さを感じました


<その他マイナス点>

その他の点として、誤訳・誤植らしきものが多く、意味が通じないところがあったり、言っていることが逆になっている部分があります。

リスク管理については完全に間違っていて、最終的には損切をしない方向に向かっています。メンタル面ではストップを置くこと、早めのポジション転換を推奨しているのに、データ的には損切を遅らせれる、またはしないことがパフォーマンスを上げると書かれています。


<まとめと評価>

ということでまとめですが、この書籍を最大に良く見積もった場合「カーブフィッティングを超えた真の有効性を解説しているために理解が追い付かない」ということで、最低に見積もった場合「投資に恵まれた時代に愚直なまでに買っていたために大儲けした人物が、小金を稼ごうとしてそのころはまだ主流ではなかったコンピューターのバックテストにより、カーブフィッティングのデータを抜き出していかにも勝てるように見せた」とかそんな感じでしょうか(笑)

点数をつけるなら30点ですね。いくつかの機械的なテクニカルが興味をそそったので点を付けました。

最大に評価しても買うほどの書籍ではないので評価はこんなものだと思います。なにより価格が高いですからね。第2版を買おうとしている方はやめた方がいいと思います。もし第2版を買おうと思うのであれば、まずカーブフィッテングについて調べて、この書籍で使われている1982〜1998年のS&P500のチャートを見てから(もちろんその期間以降に大きく下がったことが重要)にした方がいいと思います。


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posted by ゼロハジ at 2012年10月02日 15:06 | Comment(10) | 投資書籍レビュー
この記事へのコメント
本は無駄に高いですよね(T_T)
Posted by トロ at 2012年10月03日 10:18
トロさん、コメントありがとうございます。


本に限らず、情報商材とかDVDとかブログの情報とかセミナーとかFX関連の情報ならその中にダメなものは確実にあるので、情報を得ようとする中でこういった失敗に近いものがあっても仕方ないかもしれません。
Posted by ゼロハジ at 2012年10月04日 09:32
>投資に恵まれた時代に愚直なまでに買っていたために大儲けした人物が・・・

おひさです!上記の”まとめと評価”が正解だと思いますよ。以下にこうした書籍について意見を書きます・・。

成功者がその手法を公開しても、それはある時代(ある時期)に、ある銘柄で、ある国で、
その手法が有効であったのであり、それを模写しても成功は得られないでしょうね。
そんな風に私は考え、結論付けました・・

過去、ある人達があるシグナルもしくは、ある指標を独自に判断し相場を張った・・
それは挑戦だったと思う。そして・・・

”その中のある一人のやり方がその時の相場に偶然適応し、そいつは大儲けした。”

それは結果がたまたまそうなったのであり、
挑戦者が相場をコントロールしたのでは無く、未来を確信して相場を見ていたのではないはず。
繰り返します、未来を確信していたのではないと。

しかしその偶然の成功をアピールして商売にしようと考えた人もいた、もちろん
当の成功者もそうだったんだろう・・。

しかし!
上記の、”その中のある一人のやり方がその時の相場に偶然適応し、そいつは大儲けした”

それだけの事なので、同じことをなぞった(模写した)者達は、
変化する相場には当然適応する事は不可能で、当然相場では損をする・・。
Posted by seisei at 2012年10月04日 17:34
seiseiさん、コメントありがとうございます。


そうなんですよ。必ずしもこの書籍の著者に能力がなかったといえるわけではないですが、しかしどちらにしてもこの書籍に載っている方法はその年代でしか機能しなかった方法なわけで、そう考えると参考にする部分は少ないなぁと。

もっと普遍的なテクニックの紹介であれば別なんですが、これでは年代にあった特殊な方法を紹介されているだけなので、使いようはない感じです。
Posted by ゼロハジ at 2012年10月05日 11:41
第2版にはその後2011年までの追跡が載ってますよ
Posted by at 2012年11月30日 23:35
コメントありがとうございます。

>第2版にはその後2011年までの追跡が載ってますよ

それは興味深いですね。98年以降のデータが載っているのであれば、この書籍にも信用性が出てくるかもしれません、書店などで見かけたらチェックしてみたいと思います。
Posted by ゼロハジ at 2012年12月01日 11:30
第二版を本を読んでこのブログにたどり着きました。
貴ブログのカーブフィッティングという表現が面白いと思いました。
すでに一定期間内でプラスのシステムに対して曜日での条件づけ、
トレンド方向へのエントリーに厳選などで
パフォーマンス向上させてるのが書籍の内容でした。
私にはフィルタリングであって、エントリーの条件であるように読めました。
トレンド方向へのトレードもカーブフィッティングなのでしょうか。
もし、トレンドフォローがカーブフィッテングじゃなかったとしたら、
曜日を厳選したトレードがなぜカーブフィッティングとなるのか興味があります。
例えば、水曜日は負けやすいというのもトレンドでは?と思います。
Posted by sakura at 2013年11月30日 13:51
sakuraさん、コメントありがとうございます。


「月火水木金」という5つの要素の中で比べる場合、そのうちすべてがマイナスの結果なわけもなく、プラスの結果も当然出てきます。こういった多少のプラスマイナスの差が必ず発生する要素でありますから、これが本当に機能しているかというのは疑問に思ってしまいます。

ですが、もしも他の期間でも機能しているのであればまったく問題はないでしょう。あくまでも一定期間だけを見る場合にはこういった現象は必ず起こるという背景があるため注意する必要がある、ということを書きたかったのです。


それとカーブフィッティングというのは、バックテストを行う際に少しづつ調整してその過去の相場だけで機能するトレード方法を作るというものですから、トレンド方向を測定するテクニカルの結果を良くみせるためにカーブフィッティングが使われている可能性があるということです。

この書籍の内容はバックテストによるものですから、筆者がよく見せようと思えばパラメーターを動かしていくらでもよい結果を作ることができるという背景があるということです。
Posted by ゼロハジ at 2013年11月30日 15:01
ようやく本当のレビューを見ましたよ。妙な絶賛レビューが多いのは、ちゃんとシストレやってて、かつラリー同様の商材売りつけをやってない人じゃないと客観的に正確なこと書けないからでしたか。
Posted by 行商人 at 2016年10月02日 10:45
行商人さん、コメントありがとうございます。


絶賛レビューが多いのはこの本の価格が高いからかもしれません。価格が高いから何か良いことが書いてあるのだろうという先入観が生まれているのだと思います。
Posted by ゼロハジ at 2016年10月02日 23:01
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