FXとは?
1.FX(外国為替証拠金取引)とは?
2.そもそも外国為替とは?
3.株式とは違い24時間取引可能
4.少額から始められるレバレッジ
5.通貨ペアとは?
6.通貨の金利差「スワップポイント」

FXの基礎知識
1.取引の際にはスプレッドに注意
2.レートの最小単位Pips(ピップス)
3.リスクコントロールを知る
4.マージンコールと強制ロスカット
5.ロスカット(損切り)は超重要
6.相場を分析する2つの方法
7.いろいろな注文方法の解説
8.自分に合った投資期間選び
9.余剰資金を使って投資する
10.FXでの税金知識



←サイドバーに中級者向け記事
チャートの見方(テクニカル分析)
1.チャートからトレンドを読む
2.基本中の基本「ローソク足」
3.値動きを平均化「移動平均線」
4.トレンドを把握「トレンドライン」
5.「RSI」で加熱度のチェック
6.「MACD」で売買タイミングを計る

情報活用(ファンダメンタル分析)
1.ニュースや政策から相場を読む
2.経済指標の発表をチェック
3.要人の発言によって・・・
4.災害が起きると・・・
5.為替を動かす情報とは?
6.情報はどこから入手?

まずはデモトレードに挑戦
1.実戦の前にまずはデモトレード
2.チャートの見方を練習
3.注文の仕方・数値の見方を確認
4.取引システムは使いやすい?
5.勝てるまで口座は開かない
6.オススメのデモトレード口座
FX口座の選び方
1.FX口座を選ぶ際のポイント
2.くりっく365とは?
3.信託保全について
4.開設に必要な初回入金額
5.口座開設手続きの概要
6.オススメのFX口座

FX実践体験記
1.見方をチェック(1日目)
2.相場上昇でもプラス0(2日目)
3.安値買いで相場上昇(3日目)
4.負けて負けて また負けて(4日目)
5.予想外な結末(最終日)

FXで勝つためのポイント
1.自分の投資スタイルを確立する
2.トレンドに乗るのが基本
3.ナンピンと塩漬けは厳禁
4.取引記録を付けておく
5.ロスカットはしっかりと
6.ポジションを持たないという選択肢
7.大儲けを狙わない

後からチャートを見る場合の大きな問題点

移動平均線を使ったトレード方法というのは少なくありません。私も過去に参考にしていましたし、ライン系のトレードと同じく判断しやすいのもメリットとしてあります。

そして先日も、「移動平均線を抜けた後のワンタッチの戻りで仕掛ける」というようなトレードルールを発見しました。かなり基本に沿ったトレード方法であり、特におかしなことはありませんが、その判断が正しく出来るのかという点には問題が残ります。


<後付けとは言わないまでも・・・>

先ほど「判断しやすいのがメリット」と書き、今度は「判断が正しく出来るのか」という問題点を挙げるという矛盾が生じていますが、これにははっきりと理由があります。

この違いが生じるのはチャートが動的かどうかという点です。

チャート画像から「このポイントが反転のシグナルとなって・・・」的な解説はよくありますが、この場合のチャートというのは動いていませんし、すでに次の足が出切った部分の解説となっています。もちろんテクニカルの基礎部分の解説方法としてこれ以外は考えられないですが、この場合は同じテクニカルを知っている方であれば基本的に誰でもその判断を間違いません


<もみ合いの判断は出来ない>

ではチャートが動的である場合はどうでしょうか。頭の中で考えてみても、その判断には違いが生じてくることが容易に想像できます。

一番の問題はもみ合いの判断ができないということです。先ほどのチャート画像の解説の例のように、すでに先のチャートまで出きっている場合、移動平均線とローソク足のクロスを使うのであれば移動平均線付近でもみ合っているローソク足は無視してしまいがちですが、実際のトレードに望んだ場合にはこのもみ合いの部分がマイナスを生み、しかもそう簡単に無視できないことにも気づくことでしょう。

もしも「次の足が移動平均線に触れないほど離れた場合にエントリー」などという細かいルールをつけたとしてももみ合いによるマイナスは大して変わりません。トレード方法の解説がいかにもうまく見えるのは、こういった実際のトレードで生じるはずの判断ミスを0としているからなのです。


余談ですが、もみ合いを避ける方法、つまりは「フィルター」を使っていけばその度合いによってもみ合いは減らすことも確かにできます。ただ更なる問題としてそのフィルターのせいでトレードチャンスが遅れ、結果として利益が減るという間接的なデメリットが生じてきます。


<隠しながら見る>

こういったことを避けるには、チャートを隠しながら少しづつ見ていく方法があります。実際には移動平均線は次の足の方向へとゆがんでしまうので正確な結果ではないですが、それでも次の足どころか全体まで見ながら確認するよりはよっぽどましです。

慣れれば隠さなくてもこういったことはできるようになります。チャートの問題のある部分を飛ばしてしまうのが悪いのですから、きちんと足一本一本を見て自分にとって都合の悪い仕掛けの可能性もきちんと見ていけるのであればそれが一番だと思います。


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チャートが変われば・・・独自チャートの有効性

かなり前に溜め込んでいたブログの記事ネタがまだずいぶんとあったので、今回はそこから「独自チャートの有効性」というネタを書きたいと思います。

最近は独自チャートというのはほとんど見なくなりましたが、それでもどこかしらには残っています。FX口座のサービスとしてやっているところもありますし、情報商材として売っていることもあります。

独自テクニカルは特におかしいとは思いませんが、この独自チャートというのはどうしても気になる部分が出てきてしまいます。


<独自チャートとは>

そもそも独自チャートを見たこともない方も多いと思いますが、独自チャートというのはローソク足やバーチャートのようなごく一般的に使われているレートの軌跡を表現する「チャート」であり、そこになんらかの変化を加え独自・オリジナルのチャートを作成したものです。

近いもので言えばポイントアンドフィギュアでしょう。決して「独自」ではないですが、まったく一般的には使われないチャートとしてその形を残しています。こういったローソク足でもなくバーチャートでもなく値動きを表すチャートというのはかなり少ないですが世の中にはあるにはあるのです。


<取得する数値は変わらない>

先ほどのポイントアンドフィギュアを知っている・調べた方ならすぐに分かると思いますが、値動きの見方やその動きは普段使っているチャートと大きく変わらないことに気づくと思います。

ここが独自チャートの不可思議な点なのですが、通常のチャートからレートを取得して、そこから発展させるのが独自チャートであるため、基本的には通常のチャートの値動きの大部分をそのまま利用しているのです。

細かい内容はそのチャートごとによりますが、値動きに関する部分は通常チャートからの取得しかないと。だから結局は独自チャートというのは基本の値動きに何らかの計算を加味しているだけなので一般的なテクニカルと変わらない存在になっています。


<独自チャートはテクニカル>

つまりは独自チャートというのは名称だけであり、その実を見るとテクニカルと同じということです。そしてテクニカルには外れもたくさんありますから、独自チャートだから良いということも悪いということもなく、結局はテクニカルと同じようにその効果をチェックしていく必要があるのだと思います。

独自チャートという言葉自体古いので、そこまで信用してしまう方は限りなく少ないと思いますが、過去には丸々一冊独自チャートについて書かれた書籍なども出ていましたし、ローソク足などのチャートは古く独自チャートを使えば勝てる、と思っているのであればそれは違うだろうということです。

まぁなんにしても自分の目でチェックする必要があると思います。やたら難しく説明していた独自チャートの解説書を思い出しましたが、300ページ以上あるあれを全部理解できた人はいたのか疑問でした。数式ばかりで見方などサッパリ分からなかった記憶だけがあります。結局こういったものは分かりにくくして高尚なものに見せたいのかもしれません。


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経済指標検証雑感 結論

はい、1検証あたり35時間もかかる検証の3回目がようやく終わったのでまとめたいと思います。

今回行った検証は「経済指標検証雑感 その2」にも書いてありますが、経済指標の復習サイト「リメンバーFX」を使って、発表の数値どおりの方向に発表直後に仕掛けた場合はどうなるかという検証です。

この検証が実際のトレードと大きく異なる点は、経済指標の発表から手元に届くまでの時間を0としているところです。通常は30〜2分ほど経済指標の数値の入手に必要ですが、「リメンバーFX」はその性質上、発表直後、というより実際の発表の遅れ(1〜2秒)がある場合はそれよりも早く指標の数値を入手することができます。

つまり経済指標に有効性がある場合、このトレードによって確実に有効性が出ることになります。またプロトレーダーが行っていると言われる「経済指標の発表数値による自動売買」での有効性を知るという意味合いもあります。まぁとにかくここで有効性が0となった場合、FXは完全にランダムという結論になってしまうわけです。


<実際の結果>

実際に検証を行った結果ですが、1トレードあたりのプラスが6.105、平均勝率が76.875%となりました。今回行った検証ではリミット14、ストップ7という値を使いましたから、理論勝率は33%、それが76%という2倍以上になっているわけで、かなりの有効性が見て取れます

ただこれには致命的な問題が2つあります。

まず一つが「リメンバーFX」の仕様の問題で、リメンバーFXは発表から1秒ほど遅れないとレートが動かないように設定されていることです。実際には1秒以内にレートが更新されることもあるはずですが、「リメンバーFX」では1秒単位でしかレートが更新されないため、発表の時間からその1秒後までトレードの余裕ができていると。これはすごい違和感です。まぁ一応今回は発表直後に自動的にシステムが反応する場合の有効性も見る意味合いがあるのでこれでもいいですが、明らかに発表前に数値を入手できている面もあるので、この部分はかなり差し引く必要があるでしょう。

もう一つが言わずもがな「スプレッド・スリッページ」の問題ですね。今回は仮想トレードですから、スプレッドの拡大もスリッページも用意されていません。1トレードあたり6Pipsちょっとの利益なのですから、そこからスプレッドの拡大分とスリッページ分を抜いた場合、目も当てられない気がします。


<4秒後では・・・>

しかしそれでも利益になるかもしれません。プロトレードのように経済指標の発表直後に自動売買で即時にトレードできるのであれば可能性はあるでしょう。ブローカーとの取り決めでスリッページもなしに出来るかもしれませんし、スプレッドもないかもしれません。

ではそれを我々個人トレーダーが行えるラインまで落とした場合どうなるのでしょうか


この検証をしている際に、「外為どっとコム」の「経済指標フラッシュ」というサイトでは経済指標の発表数値は1秒以内、0コンマ数秒ぐらいという話を目にしました。実際の公式動画を見ても確かに0コンマ数秒、発表時刻からほぼ一瞬で数値が分かります。個人トレーダーで使うならおそらくこれが最速でしょう。

そしてトレードにかかる時間もあります。経済指標の発表時はトレードが集中するために約定が遅くなることが多々あります。ですからここでも0コンマ数秒程度の遅れが生じることでしょう。

さらに、さきほど書いたように「リメンバーFX」では1秒ほどレートの表示に遅延があるうえ、実際の発表よりも早く数値が出てしまう点も引く必要があります。


そういったことから、先ほどの条件で検証した結果よりも、3〜4秒程度遅く仕掛けた結果が実際に個人で可能なトレードの結果になるのではないかと。何をどう差し引いても、プロトレーダーよりも早く指標を入手する方法はないですし、約定能力にも大きな差があるでしょう。多少の余裕を持って4秒程度は結果が悪くなるものと思います。

これは個人トレーダーが経済指標でトレードする際に4秒かかるということではありません。実際には1秒ちょっとあればトレードは完了するでしょう。ここで言っているのは、最適解とも言える先ほどの結果から何秒引くかということでこの表現を使っています。本来なら検証結果を出した時点でリメンバーFXの仕様上の問題である「1秒遅れ、発表前の数値の入手」分の有効性を引くべきだったのですが、この点は特に留意していなかったため、その有効性の減少が推測できないために、先ほどは考慮しないこととしました。先ほどのトレード結果というのは、プロトレーダーですら出来ない未来予測の面も含んでしまっていた神がかり的な結果であり、今回は個人トレーダーが行える現実的なラインでの結果を推測しているということです。


せっかくなら4秒後に仕掛けるパターンも検証したかったのですが、さすがに検証時間が膨大なため、今回の検証中に発表から4秒後までの数値の動きを見ることでその代わりとしています。

その結果、発表時と4秒後を比べた場合、4秒後からのほうが発表時よりも確実に結果が悪くなることが分かりました。実際にトレードして見ないと分からないこともありますが、発表時のトレード(先ほどの結果)と4秒後のトレードを比べた場合、4秒後のトレードのほうが50%程度は結果が悪くなると推測されます。1トレードあたり3Pips程度の利益ということです。

見ていて良く分かったのが、発表時の窓空きに近い瞬間的な動きにはかなりの有効性が含まれていてそれを逃した4秒後のトレードにはその分の有効性が減少してしまうということです。4秒という数字は発表後瞬間的な動きの後の戻りの意味合いがあるため特別マイナスの割合が大きかったのかもしれませんが、いずれにしても発表から時間が経つにつれて有効性が失われていくのは間違いがなく、そしてその失われるスピードはかなり早いということでしょう。当然ですが大きな動きの場合のほうが持続性は上がります。

1トレード3Pipsという利益では、「スプレッド拡大、スリッページ」を考慮した場合には心もとない利益と言えます。わずかには有効性は出るでしょうが、スリッページが連続したり、注文が遅れたり、スプレッドの拡大幅が大きかった場合あっという間にマイナスになってしまいます。これを頼りにするのは厳しいところでしょう。


<結論>

結論としては

「経済指標の短期トレードには有効性は確実にあるが、個人トレードの情報の入手方法には限界があるうえ、取引条件の違いにより有効性を消してしまうほどの不利が発生してしまい、せっかくの有効性を0どころかマイナスにまで落としてしまう可能性がある。そのため個人における経済指標発表から数分間で終わらせる短期トレードはオススメすることはできない

と、なりました。今回の結論はあくまでも経済指標のスキャルピングについての話です。もしも発表から1時間程度保持するようなトレードになった場合は全く違う話になります。むしろ経済指標の数値の方向には有効性があることが分かっていますから、情報の入手の差が出やすい短期よりも、入手速度が緩和される長期に分があるかもしれません。「リメンバーFX」では発表後30分までしかチャートが出ないので、それをやるなら自分で検証していくしかないようです。


追記:本来はこの検証は限界の有効性を計るというものでしたが、検証年度により最適なリミットとストップが変化していましたし、各指標の予想と結果の乖離の重さをすべて同じに見積もっているなど検証にも不備があるように感じていて、これがFXの有効性の限界と言われても自分でも「?」がつく内容でした。ただ限界にはかなり近いと思います。リミット2:ストップ1のトレードにおいて勝率が95%を越えたりすることは「絶対にない」ということです。ただ1:1で95%の勝率ならありえますからFXの限界の有効性があまりに高すぎて、それを計ることに意味がなかったようです。


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posted by ゼロハジ at 2013年09月23日 15:06 | Comment(0) | 小ネタ

2013年オータムジャンボの期待値計算

今日から発売のオータムジャンボ宝くじ。枚数限定で10月11日まで販売されます。

今回のオータムジャンボ宝くじは去年と同じくオータムジャンボの最高当せん額だそうで、1等前後賞合わせると3億9000万円という当せん額。2等は1000万円と通常よりも遥かに低い金額となっていますが、その分「サンキューオータム賞」が3万9000円の当せん金となっています。

パッと見はそれほど良くはないですが、期待値的にはどうでしょうか。計算してみたいと思います。今回は
「オータムジャンボ宝くじ(第649回全国自治宝くじ) 」です。


(3億3000万×1)+(3000万×2)+(10万×99)+(1000万×10)+(100万×100)+(3000×10万)+(300×100万)+(39000×5000)

=3億3000万+6000万+990万+1億+1億+3億+3億+1億9500万

=13億9490万


13億9490÷30億(1ユニットの総販売額)=0.4649666・・・

0.4649×100=46.49


はい、計算の結果、0.4649、つまり46.49%の期待値を持つという結果となりました。ちなみに去年のオータムジャンボと期待値は全く同じです。ジャンボ系宝くじの平均の期待値で見ると多少低い期待値となっています。

う〜ん、今回はイマイチ魅力的ではない感じがします。どこかのブログにも書いてありましたが、低い当せん額の等級が少なくて、1000万円以上の高額当せんが多い宝くじだと買う気もするのですが、今回は3万9000円の賞とか、2等が1000万円で1等の前後賞も3000万円というのもちょっと。中途半端な3等100万円もないほうが良かったかも?

ということで今回は宝くじとしての魅力の小さいオータムジャンボになるかもしれません。まぁ期待値的には大きな違いはないのですが、やはり小額がチョコチョコあるよりは高額当せんがそこそこあったほうが嬉しいですね。もちろんなによりも当たってくれないと意味がありませんが(笑)


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posted by ゼロハジ at 2013年09月20日 14:52 | Comment(0) | 宝くじ

二つの封筒の問題を考える

つい最近「二つの封筒の問題」というものを知りました。期待値の関わってくる問題なだけに、このブログで扱っても問題ないでしょう。特にこの問題は割りとトンチンカンな回答を載せているところも多いですから、期待値マスター(?)の私も頑張って回答をしたいと思います。


<二つの封筒の問題とは>

まず二つの封筒の問題の説明からです。

ここに二つの封筒があります。この封筒にはお金が入っていますが、片方だけに2倍の金額が入っています。この状態で一つの封筒を選んで開けますが、その選んだ封筒の中身の金額を見た後にもう一方の封筒を選ぶことができます。封筒を取り替えた方が得でしょうか?


この場合、封筒に入っていたのが1000円だった場合、もう一方の封筒に入っているのは2000円か500円となり、「(2000+500)÷2=1250」という期待値を持つという性質となります。

しかし封筒の中身の1000円を見た時点で、別の封筒が2000円である確率は2分の1、500円である確率も2分の1です。つまり二つに一つ。

そしてここが不可解なのですが、最初に封筒を選ぶ時点で2倍の金額が入っている確率は2分の1、1倍の金額が入っている確率も2分の1。つまり二つに一つ。


封筒を選んだ後に変更をすると期待値が上がりますが、確率的には封筒を選ぶ前も封筒を変更するときにも2倍の金額の封筒を引く確率は2分の1という謎、というかパラドックスのお話です。


<選びなおしても変わらない?>

おそらく問題の引用の仕方というか、どこで問題を読んだかでいろいろと解釈が異なることがあるようですが、一応私が読んだ問題のとおりでは以上です。微妙な条件の違いがあるかもしれませんが(ないとも思いますが)今回はそこは置いておきたいと思います。

さて、一番多かった回答が「封筒を選んだ後に変えても変えなくても期待値は変わらない」というもの。これにはついては後で触れますが、期待値うんぬんは一切関係なく、最初に選んだときも2回目に選んだときも二つの封筒から一つを選ぶことに変わりないために、どちらも期待値を1とする回答です。これについては後でもう一度触れます。


<私の回答>

私の回答は「封筒を変えたほうがいい」です。

問題となっているのが、最初の封筒の選択です。

最初の封筒を選ぶ際の期待値を考えると、「(X+2X)÷2=1.5X」となり、プラスの期待値を持ちます。

ここから考えてくる人が多かったですが、これは特に意味がないと私は思っています。というのも、2つの封筒のどちらを選択しても2倍の金額を引く確率は2分の1のまま、また1倍と2倍の封筒から選択するのですから、この時点での期待値がプラスなのは当たり前です。

さらにこの問題文において最初の時点で封筒を開けないという選択肢はありません。つまり最初の封筒にどのような期待値を持っていたとしても意味がないということです。絶対に開けますし、それが2倍の封筒かどうか判断するすべは全くないと。

最初の封筒が1000円の場合、次の封筒は2000円か500円なため期待値は1250円。最初の封筒の選択は意味がないのですから、「変更した場合の期待値は1.25」ということで答えが出ています。

<100回分を考えると・・・>

ただコレには続きがあります。

エクセルなど使わなくても頭で思い描くだけで簡単に分かると思いますが、1000円と2000円の封筒があった場合、それらを二つの封筒を100回引いた場合、確率的には1000円が50回、2000円が50回となり、合計は15万円。

しかしここで封筒を替えた場合を考えても、結果の反対の2000円が50回、1000円が50回となり合計は15万円となります。

つまり期待値がプラスになっていません。先ほどの計算では「変更した場合の期待値は1.25」となっていますが、こうやって計算すると期待値はプラスではないと。この問題は条件の違いにあります。


<まとめ>

さきほど「封筒を選んだ後に変えても変えなくても期待値は変わらない」という回答が多いということを書きましたが、これは全体で見た場合の計算です。100回試行するとか、100人用意するとした場合のことです。私が出した「封筒は変えたほうがいい」というのは、封筒の金額がまったく分からず、またそれが2倍かどうか判断できない場合の期待値です。


問題文は複数回の試行を考慮していませんが1回とも言っていません。ですからこの問題を考える場合、1回に限れば最初の封筒の開封の期待値を考慮することができないため封筒を変更することで期待値を1.25とできます。しかし複数回となれば最初の封筒の開封の期待値が関係するようになり、変更してもしなくても期待値が変わらなくなるということではないでしょうか。

またこれは2つの封筒の金額を勝手に決められないという問題も含んでいます。

先ほどの例で1000円と2000円の封筒の例を出しました。これがもし最初の封筒を引いたのが1000円だった場合、そこで考えられる例は1000円と2000円のセット、1000円と500円のセットとなります。どちらも期待値は1ですが、1000円出た時点でどちらのセットに属するかは全く分からないと。


なんだかズラズラと長くなってしまいましたが、まとめです。

「二つの封筒の問題は「封筒を変えたほうがいい」とも言えるし「封筒を変える意味がない」とも言えてしまうパラドックス」

と非常に簡潔です。封筒を開けた時点で1000円だった場合、2000円セットに属している可能性と500円セットに属している可能性がありますが、それはその時点ではどちらかは全く分かりません。ですから2000円と500円の可能性があり期待値は1250円とも言えますが、セットごとの期待値を見ると1のままという状況。結局私の頭では「パラドックスだから」以上の答えは出ませんでした。


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posted by ゼロハジ at 2013年09月16日 14:30 | Comment(14) | 小ネタ

外為オンライン新サービス「オフセット注文」を完全攻略

外為オンラインの新サービス「オフセット注文」が9月25日から正式サービス開始。現在はデモ口座での先行サービスが行われています。

今回はこのオフセット注文を完全攻略します。私の今までの知識で「」が出せる注文方法だったので、今回はどこよりもディープな記事を書きたいと思います。


<オフセット注文とは何か>

まず新サービス「オフセット注文」とは何かということですが、「手数料を支払ってオフセット注文をすることで、決済期限までにマイナスが発生してもその支払いが免除される」というサービス。

つまり注文時に払った手数料が損失の限界となり、マイナス方向にいくら動いてもすでに払った手数料以外の損失は発生しません(マイナススワップは有り)。後は期限内の中でいくらでも利益を伸ばしていけますよ、というサービス。損失の限定が可能ですから、使いようはありそうな感じがあります。

ただプラス方向へ相場が動いたとしても、手数料よりも小さい利益では赤字ですから、運用は慎重になることでしょう。決済期限も決まっているので、プラスになるまでいつまでも持つわけには行きません。


おそらくですが、バイナリーオプションが規制されたために、それに似たような擬似的なバイナリーオプションとしてコレを開発したのだと思います。パッと見するとオプションの購入そのものですからね。


<一見すると期待値は>

さて、私がこの注文方法を見て真っ先に行った期待値の計算が以下です。手数料はオフセットの解説ページのとおり1万通貨1万円(ドル円:100Pips相当)としています。

500、400、300、200、100、-100、-200、-300、-400、-500

手数料−1000、プラス1500、合計プラス500

分かりにくいですが「500」などという数値は1トレード結果、つまり500から−500までの10回のトレードを行ったと想定しています。手数料はかかりますが負けの支払いはないので、10トレードで手数料マイナス1000、そしてプラスが計1500、あわせるとプラス500という結果に。おぉ!期待値がプラスに!!!


<値幅と手数料>

しかしそういった期待は数時間で打ち破られることになります(苦笑)。

この注文には決済期限が存在します。1週間と1ヶ月です。そして実際の手数料(デモ口座)を確認すると、ドル円1週間タイプで1万通貨あたり約8000円、1ヶ月タイプで16000円となっています。

さらに先週のドル円の値幅は1週間で約200Pips、先月の値幅は410Pipsです。この値幅が問題です。

この値幅というのは、高値と安値の差です。実際のトレードは安値で買って高値で売ることはありえませんから、この値幅よりも低い幅で結果が出ることになります。現実的には始値で買って終値で売るようなプラスにもマイナスにも推移するトレードをすることになるということです。

相場というのは上昇の確率と下降の確率は基本的に50%ですから、1勝するためには1セット、つまり1勝1敗がセットになります。そして1週間タイプの手数料が8000円、80Pips相当ですから1セットで160Pipsの手数料が取られます。1敗の方の負けはいくら負けても気にする必要がないですが、問題は1勝の方で手数料を上回る利益を上げなければいけないということ。

しかし先週の値幅は200Pipsですから、よほどプラスへの動きが大きくなるか、最適なタイミングでトレードしない限りはこのオフセット注文では期待値はプラスになりません。先ほど期待値がプラスになった例は手数料が低く、また値幅も大きかったためにうまくいっただけなのです。


1ヶ月タイプでもそうですね。2トレードの手数料が320Pipsで、先月の最大値幅が410Pipsですから、これで利益を上げていくのは厳しいと。はっきり言ってしまえば、手数料が高すぎるためにこの注文方法はほとんど機能しないと思います。


<エクセル実験>

割と簡単に計算できそうだったのでエクセルでも計算してみました。

ここ最近のATR(14日平均の高値−安値)は400Pipsほど、手数料は160Pipsで計算しました。すると計算的には100トレードあたり1000〜2000Pipsのプラスになります。しかし先ほども書いたように最安値で買って最高値で売るということは出来ませんから、最大値幅で計算しているこの仮想トレードよりも実際のトレードのほうが結果はもっともっと悪くなることでしょう


またもしも手数料160Pipsを1Pipsでも上回った時点で決済すると計算すると・・・とエクセルではこれは計算できないのでした。少し方法を変えて、理論勝率の計算から求めることにしましょう。

理論勝率は「リミットとストップを足して、ストップをその値で割って100倍する」というのは以前の記事で書きましたから、そこから計算します。オフセット注文にはストップがないですから、ここでは最近一番大きかった一月700Pipsの動きを仮想のストップとして計算します。あくまでも勝率の計算に使うだけです。

まずリミットが161Pips、そしてストップが700Pips、これを合計すると「861」。次は700÷861で「0.813」。これを100倍して「81.3」、つまり「81.3%」がこのトレードの理論勝率となります。

これだと100回のトレード中81回勝ち81Pipsのプラス、残り19回は負けで損失は0。勝ち分の手数料はすでに引いてあるので、負け分の手数料が19×160で3040のマイナス。合計するとマイナス2959Pipsという結果になります。


さらに甘めにストップ900で計算すると

161+900=1061 900÷1061=0.848 0.848×100=84.8

「84.8%」なので、85勝15敗です。これでも2315Pipsもマイナスとなります。やはりこの注文方法ではリミットは大きくする、むしろ最大まで引き伸ばさなければいけないのでしょう。


<オフセット注文の解>

これら結果から言えることは、オフセット注文の有効性を最大限に引き出すにはより長い期間所持することが必要ということです。

もちろん最大期限まで所持しても期待値はプラスにはなりそうにないですが(正確な数値は出せません)、少なくとも期限前なのに細かく決済するようなことを続けていればあっという間にマイナスになる厳しいという注文方法だと言えます。

もちろん利益が最大になった時点で決済出来ればいいですが、それができるなら最初からこの注文方法を使う必要はないでしょう。普通にトレードしても勝てる人なはずです。


<可能性を上げるには>

ただこの方法が使えないかというと、そうでもないかもしれません。

もしもオフセット注文の手数料の計算式がオプション取引やATR、値幅などによらないものであれば可能性はあります。問題は手数料なのですから、大きな値動きが期待できて、なおかつ手数料が少ないときを狙っていけば可能性は残るでしょう。

たとえば現在の手数料はドル円1万通貨1ヶ月タイプで160Pips相当ですが、これがもしも100Pips以下まで下がり、なおかつ現在と同じ値幅が期待できれば期待値はプラスになる可能性があります。また事前に大きな値動きを察知していて、それが1ヶ月以内に起こる場合には値幅の拡大でも利益の可能性が期待できます。

いずれにしても勝ち方向に仕掛けられるとは限りませんが、期待値的にはプラスの可能性があるわけですから、そういった点だけを仕掛けていけば最終的に利益になる可能性もあるでしょう。


<まとめ>

まとめます。

オフセット注文は、手数料と値幅の関係により期待値がプラスになる可能性があるが、基本的には値幅・変動幅により手数料が変更されると推測できるため、業者側が常時有利になるような設定になる可能性がある。またオフセット注文を期待値0に近づける・上回るには決済期限まで所持する必要があり、途中決済することは期待値的に大きなマイナスを持たせてしまう。そのため状況によっては使いようはあるが、少なくとも現在の手数料設定ではオフセット注文を使うのは良策とは言えない


となりました。まだ正式サービスは始まっていないので仕様は変更になる可能性があり、また手数料も実際の手数料の計算式ではなくデモ用のものを使っているのかもしれません。後は実際に正式サービスが始まってから自分の目で確かめるようにしてください。


追記:当たり前ですが、この記事はトレーダーの能力を0としています。もしもこれから上がるか下がるか分かるのであれば、こういった注文方法を使わなくても勝てますから、ランダムと変わらないようなトレーダー(私)のトレードをした場合の結果と考えてください。あくまでも注文方法自体の考察です。

追記2:記事を読んでピンと来ない方は、ドル円の週足チャートを出してサイコロを振っていきましょう。奇数なら始値で買い偶数なら始値で売りで、終値で決済と想定して勝った場合にはそのPipsをプラス、負けた場合はなし、1週1トレードごとに手数料(80Pips)を引きながら記録をつけていけばこのトレードがどのようなものか良く分かると思います。


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経済指標検証雑感
経済指標発表時の動きを再現してトレード「リメンバーFX」
理論的聖杯の発見か!?
posted by ゼロハジ at 2013年09月11日 16:08 | Comment(0) | 小ネタ

うまい棒換算は邪道か

今回は久々に金銭感覚についての記事です。


うまい棒換算」という言葉を知っているでしょうか?

この「うまい棒換算」というのは、何かの価格を見たときにそのお金があればうまい棒が何本買えるかを計算し、そこから価値を判断するというようなもの。

割と冗談っぽく使う方も少なくないようですが、これは満足度を上げる非常に重要な方法となります。


<500円のロールケーキ>

つい先日500円のロールケーキを食べる機会がありました。

人間の味覚というのは割りと適当なもので、別に500円だからうまいということもなく、100円のロールケーキと比べても大きさも3分の2ほど。もの珍しさは確かにありますが、それなら100円のロールケーキ5つのほうがよっぽど満足度は高いと思いました。

以前書いた記事に「なぜお金持ちは高価なものを買うのか」というものがあります。

この記事によればお金持ちが食事にお金をかけるのは、「普通に生きていては使い切れないだけの資産があるために、満足度を上げるために高いものを買う」という結論でした。

私の場合、日常的にロールケーキを食べられるだけの生活水準にはありません(そもそもロールケーキを毎日は食べたくないですが、笑)。ですから、1回500円のロールケーキよりも1回100円のロールケーキを5回に分けて食べたほうが満足度が高いわけです。500円のロールケーキの満足度は100円のロールケーキの満足度の5倍にはなることはありません。


<より満足するお金の使い方>

このお金に対する満足度、つまり満足度のコスパを馬鹿にする方は多いですが、これは非常に重要です。

あまり細かく書くとケチ臭くなりますが、たとえば自分を満足させる時間を過ごす場合、いろいろな方法があります。パチンコや読書、音楽を聴く、映画を見る、ゲームをするなどです。

それによって得られる満足度は人によって大きく違いますが、「金額、時間、満足度」の要素を考えると、より効果的で長い満足を得ることができます


分かりやすいのが「読書」と「映画」ですね。

「読書」は1冊2〜5時間ほどで800〜1500円、「映画」は映画館に見に行く場合は約2時間で1800円です。

コレだけ見ると読書のほうがコスパはいいですが、映画のほうが満足度が高いのでそういうわけでもないです。また本を買うのは古本でもよく、映画はDVDの購入・レンタルもあり、一概には言えません。

ただこうやって考えておくと、どの程度の満足度を得るためにいくら必要なのか、またあまりお金をかけずに長い時間満足を得る方法などが見えてきます。まぁ私の場合は満足度の面から「ゲーム」一択なので、その中でコスパを考える形になります。


<うまい棒換算否定派>

先ほどの500円のロールケーキをくださった方がそうなのですが、「このお金があればもっと満足度の高いものが買える」という考え方を完全に否定する方がいます。

というかそっちが普通なんでしょうか。私としてはより満足度の高い人生にしたいですから、少ない収入でやり取りする方法として使っているわけですが、この方法はあまり一般的な感じはないですね。毎日の缶ジュースを我慢するだけで1ヶ月程度でフカヒレが食べられるのですが、そういう考えをする方はとても少なく思います。

このように「うまい棒換算派」と「うまい棒換算否定派」に分かれてしまうわけですが、どちらが正しいということもないでしょう。先ほど書いたように満足度は人によって違いますから、今を楽しむためにお金を使うことで満足度を高めるというのはあると思います。しかし金銭感覚を良くするという意味では「うまい棒換算」はあると思います。


ちなみに私は縁がないのでうまい棒はほとんど食べません(笑)


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posted by ゼロハジ at 2013年09月10日 14:34 | Comment(5) | 小ネタ

経済指標検証雑感 その2

ここ最近かなりの時間を割いて行っている経済指標の検証ですが、1回目のデータがまとまり、そして1回目のデータから修正点を導き出して行った2回目の検証のデータもまとまりましたので報告します。

検証の詳細については「経済指標検証雑感」を参考にしてください。


まず1回目の検証の確定データですが、年度ごとの1トレードあたりの損益は「2010年:0.92」「2011年:0.52」「2012年:0.19」「2013年:0.36」となりました。スプレッドが0.5固定なこと、スリッページがないことを考えると結果としてよくありません。有効性は出ていますが、実戦は不可能なレベルでしょう。

そしてこの結果を修正し、もう一度同じような検証を行うことになりました。


<修正案>

前回の検証案の問題点としてあったのが、仕掛けを開始1分前にし、最大所持時間を10分としたことでした。ストップの小さい検証ですから、開始1分前だと指標発表前に決済されてしまったり、発表までにマイナスが込むようなことがあり、あまり適正な感じがありません。

また最大所持時間が10分なので、指標直接の影響が薄れた後も所持してしまいランダム化が進んだかなと。ちなみに「指標後3分後に指標の方向と違うポジションの場合決済する」というルールも試しましたが、9割のトレードが3分経つよりも早く決済されるためほとんど意味がなく、結果の差異もそれほどありませんでした。

そのため、修正案は仕掛けを10秒前、最大所持を3分としました。これならランダム化が少なくて済むはずです。


<修正後の結果>

その修正した案の検証も終わったわけですが、1トレードあたりの利益が「2010年:0.76」「2011年:0.42」「2012年:0.23」「2013年:1.25」という結果でした。平均すれば修正前とほとんど変わらないですね。リミットとストップの比率を2:1から3:1ぐらいまで高めたのですが、それも検証の結果として現れていません。

この「経済指標にゆがみはあるのか」という検証ですが、結果をまとめると「ゆがみによる有効性は確実にあるが、スプレッドの拡大やスリッページの発生を考慮すると実際のトレードで使えるほどではない」というものになりました。さすがにさらなる修正をやったとしても無駄でしょうから、これが今回の結論となります。

変動幅の大きい雇用統計に限っては、もっとリミットを大きくし、ストップも少しだけ大きくすればこのゆがみを大きくすることができるかもしれません。雇用統計の発表時の幅は40Pips程度あるので、他の指標よりもゆがみが大きくなる可能性は充分にあります。もちろん実用に耐えるほどの有効性かまでは分かりません。


<これからの検証>

さて、この検証に使用している「リメンバーFX」の仕様では、指標の発表時間ピッタリに指標の数値が分かることになっています。現実では発表から手元に届くまで1分程度はかかります。結構いろいろなサービスを見ましたが、早くて30秒、遅いと3分以上かかります。遅いサービスがあるというよりは、指標によって差がある感じでしょうか、遅いときはどこのサービスでも遅いです。

噂ではプロトレーダーというのは、指標の発表にあわせて自動売買を設定しているそうです。つまり指標が良好であれば買い、不良であれば売りということを瞬時に自動的に行える状態にあると。もちろんそれは初動の話であって、自分の目でも数値を確認し追加売買するでしょうが、発表の瞬間に値が飛ぶなど大きな値動きが発生するのはこういった背景があるらしいです。

ではリメンバーFXの仕様を利用して、発表の瞬間に正しい数値を入手し、その方向に売買した場合には有効性がどの程度出るのでしょうか。今回はこの検証を行う予定です。これは効率的市場仮説における「情報は即時に相場に反映される」の「即時」の部分に当たりますから、これで有効性が出ない可能性は全くありません。むしろこれで有効性0だった場合、FXで勝てる人など全くいないことになります。そのぐらい有効性0というのはあるわけのない結果です。

有効性が出るとわかっていても、実際のトレードには利用できない(その早さで情報を入手できない)検証をやるというのも変な話ですが、私はこれで「FXの有効性の限界」を調べようと思っています。ファンダメンタルとテクニカルを比べた場合、ファンダメンタルのほうが相場への影響が大きいですから、今回の検証で出た有効性以上の結果をテクニカル的に出すというのはかなり厳しいという一つの基準になり、これから様々な結果を見ていく上で役立つものさしになるだろうと。

経済指標の発表時というのは理論値が変化する瞬間で、なおかつ時刻にズレや遅れがあまりなくアマチュアトレーダーにも発表時刻を知ることができるという特異な例です。プロとアマチュアで大きな違いが発生しないのがこの経済指標の発表時ですから、アマチュアがFXで有効性を見つける可能性が大きいポイントと言えるのではないでしょうか。だからこそのプロがどの程度の有効性を持っているか知っておきたいのです。


ただ私の反応速度の遅さから発表後即反応するのが無理な可能性もあるので、いったん指標数値を入手した後でリスタートしてトレードという方法になるかもしれません。この辺りはまだ試していませんのでなんとも。詳しい方法は調整してを繰り返してから確定すると思います。

まぁなんにしてもFXの限界を見極める意味では大きな検証になりそうです。これで目も当てられない有効性だった場合は・・・考えたくないですね(笑)


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posted by ゼロハジ at 2013年09月06日 18:55 | Comment(0) | 小ネタ

店頭取引がまたもや不利に?

FX業界に影響を与えそうなニュースがありましたので以下引用します。

FX(外国為替証拠金取引)市場が、大きな分水嶺を迎える可能性が出てきた。近年、FX市場は取引所を介さない業者間の店頭市場(OTCマーケット)を主体に投資が行われ、市場規模も巨大化していたが、場合によっては、来年度(2014年度)には総合取引所を介した取引所取引に需要が向かうという、“大転換”が起こりかねない情勢になりつつある。

この背景にあるのは、金融庁が本日行った平成26年度(2014年度)税制改正要望だ。金融庁は同要望に「金融所得課税の一体化」を盛り込んだ。具体的には、現状、「金融商品に関わる損益通算の範囲が上場株式、公募株式投信に限られている」ことについて、損益通算範囲を「デリバティブ取引、預貯金まで拡大する」ことを盛り込んだ。

デリバティブ取引は、スワップ、オプション、先物取引などであり、FX取引も含まれる。そのうえで金融庁は、取引所取引と店頭取引に分かれているデリバティブ取引について、「とくに、総合取引所に係るデリバティブ取引については、早期に実現すること」を求めた。金融庁の要望通りになると、FX取引のうち、取引所取引の部分は損益通算が可能となる一方で、店頭取引の部分は損益通算の対象とならないという税制面での優劣が生ずることになる。

引用元:金融庁が仕掛ける、FX市場の“大転換” | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト



ということで、2014年度にまたもやFXの税制が改正され、しかもそれは取引所取引(くりっく365、大証FX)に「だけ」有利になるのではないかというこのニュース。

具体的に有利になるといわれている点は「損益通算の範囲の拡大」ですから、FX業界にとっては得になる話ではありますが、そこに「取引所における取引については早期に実現」という意思があることで、取引所取引と店頭取引の間に税制上の差が生まれてくるのではないかという懸念です。


<大転換になる可能性はほぼない>

記事は危機を煽っている感じですが、もしこれが実現したとしても引用記事のサブタイトルのように「店頭取引の急縮」が起こる可能性はまずありえません

というのも、皆さんもご存知のように取引所取引と店頭取引の税制が同じになったのはつい最近のことです。それまでは取引所取引だけが申告分離課税で税率が低く、損益通算も可能という税制優遇でしたが、現在は店頭取引も申告分離課税となりその差は埋まりました。

ですがそれ以前というのはそれぞれの税制に大きな差があったわけです。取引所取引のほうが税制的に大きく有利でしたが、店頭取引の規模は取引所取引を上回るほどでした。

これだけの差があっても店頭取引が優位だったのですから、損益通算の範囲拡大ぐらいで取引所取引が優位になる可能性はほぼ全くありません。取引所取引というのは安定的な取引のためにスプレッドの縮小をしませんから、どこまでいっても店頭取引にある程度の分があることは目に見えます。


<損益通算範囲拡大の意味>

何かおかしいと思っていろいろ調べていたんですが、引用記事の解説は少し足りなかったようです。

現在のFXは取引所取引、店頭取引ともに申告分離課税で損益通算も可能です。しかしこの損益通算というのはデリバティブ取引「内」での損益通算で、たとえば普通の株式投資の損益を通算することはできないと。それが今回、損益通算の範囲拡大によってそういったことも可能になるということのようです。すでに可能な損益通算ができるようになるという記事なのかと思って軽く混乱しました(笑)

それと調べているうちに分かったのですが、「総合取引所における取引について・・・」の一文がないものの、損益通算の範囲が拡大については去年の要望にも書かれています。もちろんデリバティブ取引を含む損益通算の範囲の拡大についてです。

ですから今回も要望にはなっていますが、どの程度実現するかは不明です。去年も同じ要望があってデリバティブ取引についてはそのままでしたから、今年必ず改正するとは限らない気がします。あくまでも可能性だけの話でしょう。


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posted by ゼロハジ at 2013年09月03日 13:14 | Comment(0) | FX時事ネタ